大川忠 のバックアップ(No.4)


大川忠(おおかわ ただし)は、駿台予備学校化学科講師。元代々木ゼミナール講師

経歴 Edit

  • 1972年、東京大学理学部化学科卒業。
  • 東京大学大学院博士課程修了。
    • 理学博士(東京大学)。
    • 博士論文「赤外分光法及び反応速度解析による不均一触媒反応の研究」
  • 駿台予備学校化学科講師(1982 - 年度)。
  • 代々木ゼミナール講師

授業 Edit

  • 受験化学としてのテクニックを教えることを批判し、化学自体への根本的な理解を促す。
  • かなり深い所まで解説してくれる。大学の先生が高校範囲の授業をしてみたら…というイメージ。
    • 希望者にvan't Hoffの式の証明のプリントを配布していたこともある。有機分野ではLiAlH4についての話もあった。
  • あまり実戦的ではなく、授業自体も抑揚がなく単調で切る学生も多かった。
  • 天才肌の講師であり実力も確かなもの。その分、演習問題の解答はあっさりしている。
  • よく時間前から授業を始める。早く終わる訳ではない。

担当授業 Edit

過去の担当授業 Edit

人物 Edit

  • 今や杉本忠身師、大橋憲三師、三門恒雄師と並ぶ駿台化学科の古参講師
    • 1982年度より駿台予備学校化学科講師
  • 福間智人師、鎌田真彰師、田中茂師といった人気実力講師が相次いで移籍、退職した細川政権下は重用されていた。
  • 市谷校舎SAをかつては担当したり、他講師を差し置いて『東大入試詳解』を著したりと、駿台内での評価は高い模様。
  • 以前は東大進学塾エミールにも出講していた。
  • 近年は第一線を退きつつあり、レギュラー授業や講習会をほとんど持っていない。
    • 横浜校の「京大化学」は、高野辺康介師が後任として担当している。
  • 毎年、Part2を担当することが多く補講を組む。
  • 夏休みは遊ぶため夏期講習はしないのだとか。
    • 1990年代もあまり講習会は担当していなかった。
  • 高校の化学教育法に疑問を投げかけ、かつて「高校化学をわかりやすくする会」を設立するなどしていた。
    化学教育に関する論文や記事が、日本化学会などから出ている。
  • 子供の頃から始めたというヴァイオリンはかなりの腕前で、アマチュアオーケストラでコンサートマスターを務めるほどという。

著書 Edit

学習参考書 Edit

  • 『本番で勝つ!化学IB・II「超」合格講座(本番で勝つ!「超」合格講座シリーズ)』(大川忠 文英堂、1998年8月10日)
  • 『勝てる! センター試験 化学IB問題集(大川忠 文英堂、年度版)
  • 『国公立・難関私大受験 徹底化学I・II(シグマベスト)』(大川忠 文英堂、2010年9月27日)
    • 『化学の新研究』(三省堂)に対抗して出された本書は非常にクオリティの高いものである。新研究の不出来さがよく分かる。
    • 西村能一師も少し関わっている。
    • 新研究を越えろと、本当はもっと高度な内容が盛りだくさんだったのですが、著者曰く売れるために書き換えられたとのこと。
    • 残念ながら新課程版は発売されていない。