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[[青木亮二]](あおき りょうじ)は、科学的教育グループSEG数学科講師。駿台予備学校数学科講師。 *経歴 [#xb9418f7] -1979年4月18日生まれ。 -1998年、甲陽学院高等学校卒業。 -1998年、東京大学教養学部(前期課程)理科三類入学。 -東京大学医学部医学科中途退学。 -科学的教育グループSEG数学科講師。 -元 東大進学塾エミール数学科講師。 -元 河合塾数学科講師。 -駿台予備学校数学科講師(2022 - 年度)。 *授業 [#mdffe90d] -問題設定を観察し、最小限の「定石」を使いながら、自然な発想で解くことを目指して授業を行う。 --小林隆章師や、元SEG講師である[[雲兄>雲幸一郎]][[弟>雲孝夫]]や吉原修一郎師に似たスタイルと言えるだろうか。 ---つまり、トップ講師の詰め合わせのような授業ということである。しかも下記のように非常に面白い。 ---数学科ではなく医学科出身であるためか、受験数学と高級数学の線引きがハッキリできており、基本的には高校数学の範囲内での解説に終始する。[独自研究] ---まれに参考として説明のために大学範囲の考え方を紹介することもあるが、その際は丁寧にその旨を断った上で紹介する。 -標準的な授業とは異なる独特なスタイルで受け身の授業にならない。生徒に授業中にも頭を使わせる授業である。後述するような要素から、飽きることもない。 --特にパラメタの設定の仕方や対等性(対称性)の利用についてはこだわって解説する。 ---本解として対等性を保った回答を示した後に補足として対等性を崩して解く方法も示すなど、対等性絡みの考え方は複数のパターンを提示することが多い。 --結果の妥当性についても拘って解説することがある。 --「おいしい」「易い」「厳しい」「激しい」など、感覚的な表現を多用し、解く際にどう考えてどの方法を選ぶのかを教わることができる。 ---この「心の中の声」も言語化して板書するため、復習によって数学に対しての考え方そのものを習得することができる。 --初学者だと勢いに圧倒されてついていけない恐れがある。中級者以上の受講がおすすめ。 -板書は黒板を4分割して行う。スピードは遅くはないが、無理なく書ける程度である。 --ただし、問題文や図など消さずに残しておく部分があるため、想定していない部分が消されてしまうことがある。下記の「寸劇」に没頭して書き漏らすことのないように気をつけよう。 --日本語の部分に関しては、単語の区切りなどは無視して改行するため、読む時に少し不自然に感じることがある。 --数学講師としては珍しく(?)、limやlogなどの記号も含め、小文字のq以外はブロック体で書く。 --チョークはほぼ全て白を使うが、たまに赤を、稀に青を使うこともある。 ---答案に書くべき部分以外は赤の[]で括る。 ---%%実はチョークの消費量がかなり多い。図を描くときは[[コバトシ>小林俊昭]]並に折る。%% -とても面白い「寸劇」を交えながら、ノリのいい関西弁(すこし早口)で授業を行う。 --「寸劇」では、問題設定や解く際の考え方を他のものに例えるなど、身ぶり手振りを駆使した芸を見ることができる。 --この「寸劇」が師の授業の醍醐味であり、これがとても印象に残る。 --前の方の列の人は、「寸劇」の役者としてかなりの頻度で指される。 --他にも「パ行」のみで言った用語や文章を当てさせたり、子音のみを黒板に書いて内容を当てさせることなどもある。慣れてくると分かるようになるかもしれない。 -また、[[コバタカ>小林隆章]]師のような「ことわざ」も駆使する。 --「1次式は“はじかしい”」「ごみ袋の原理」「漢方胃腸薬の原理」「ちかんの原理(平仮名が正しい表記)」「バーはバーラバラ」「グキックス」 --「順像法」「逆像法」を意図的に「順々に」「さかのぼって」と言う。 *担当授業 [#y4da8ca3] お茶の水校([[2号館]],[[3号館]])に出講。 本業はSEG講師であるため、駿台では現役生向けの授業の担当はない。 #fold{{{ ''通期'' -数学ZS §2(3号館SB,SC,SD) }}} #fold{{{ ''[[春期講習]]'' -2022年度からの出講であるため、今のところ実績なし }}} #fold{{{ ''[[夏期講習]]'' -難関・数学Ⅲ(お茶の水校(2号館)) -難関・数学ⅠAⅡB(お茶の水校(2号館)) }}} #fold{{{ ''[[冬期講習]]'' -難関・数学完成Ⅲ(?号館) }}} #fold{{{ ''[[直前講習]]'' 直前Ⅰ期 -2022年度は出講なし 直前Ⅱ期 -2022年度は出講なし }}} *人物 [#gbae1cd7] -河合塾とSEGとの提携終了に伴って移籍してきた、元河合塾プレミアムコース講師の一人。 --もう1人、木村浩二師が同じ経緯で同期出講している -駿台出講初年度(2022年度)からお茶の水3号館EX東大理系SB~SDを任されている実力派講師。 --出講初年度から最上位コースを任されるのは同じくSEG出身の雲孝夫師以来である。[要出典] -40代前半で、つい最近結婚した。 --3号館に出講する数学科講師の中ではかなり若い方であろう。 -公式愛称はリョッピー。 -雑誌「大学への数学」の執筆者。算数オリンピックの作問も務めている。 -本業はSEGの方であり、そちらでは主に上位層からの人気は圧倒的である。 --例年、高1最上位クラスと高2・高3理系(3段階のレベルに分かれ、それぞれ3クラスずつある)の中位クラス・最上位クラスを担当している。 ---SEG数学コースは全体のレベルが高く、講師は[[雲兄>雲幸一郎]][[弟>雲孝夫]](元SEG)レベルの実力者がひしめき合い、生徒の方は中位クラスでも駿台選抜(Sα)クラスに匹敵するレベルの生徒たちが集まっている。つまり、師は実質的にSαを1校舎で2クラス持っている状態である。 ---SEG数学コースは全体のレベルが高く、講師は[[雲兄>雲幸一郎]][[弟>雲孝夫]]レベルの実力者がひしめき合い、生徒の方は中位クラスでも駿台選抜(Sα)クラスに匹敵するレベルの生徒たちが集まっている。つまり、師は実質的にSαを1校舎で2クラス持っている状態である。 --面白い授業と印象に残りやすい解説は、「心に広がる数学の世界を!(SEGのキャッチコピー)」見せてくれる。 --現・東進ハイスクール講師の青木純二先生がSEGを辞めた際に、「同じ青木だから」という理由で師のクラスに多くの生徒が流れ、それ以来上位層では独占的な人気を誇っている。 ---当時の名残で、今も講師表には「青木亮」と記載されている。 --ただし、あまりにも授業スタイルが独特なためか、担当クラスが完全に固定されている上、大学別講座(東大を除く)などの特別講習の担当も少なめ。(SEGのカリキュラムでは、東大数学講座は通常のカリキュラムの一環であるため、特別講習としての開講ではない。) ---テキスト作成等に携わることも少ない。ただ、SEGの高一用テキストの7割ほどは作成している。 ---ポジション的には駿台英語科における[[コバトシ>小林俊昭]]師(独特な授業スタイルで、最上位を多く担当し、生徒からの支持率も高いが、テキスト作成等には余り関わらない)に近いかもしれない。[独自研究] --SEGと駿台での授業形式はほぼ同じである。 -陽気な人柄で、生徒一人一人の質問や相談にも気軽に答えてくれる。 --良くも悪くも、遠慮なく発言する。 --答案の添削は非常に厳しく、キツい言葉を言われることも多い。 -前述の通り、数々の名講師を詰め込んだような非常に高価値な授業であるが、駿台での知名度はかなり低いため、講習等でも(講座数は少ないが)気軽に受講できる。数学界で評価の高いSEG的な授業を駿台で体験できる面もあるため、受講する価値は大いにあるだろう。 -共通テスト社会の選択科目について、地理を選んだ生徒に対して倫理政経に変更するよう促すことがある。 -飲み会で先輩に「青木君は塾講師にだけはなるな」と言われたことがあるらしい。 *著作 [#r35cb507] **学習参考書 [#fc19f52f] -『[[大学への数学 入試のツボを押さえる重点学習 数学1A2B>https://www.amazon.co.jp/%E5%85%A5%E8%A9%A6%E3%81%AE%E3%83%84%E3%83%9C%E3%82%92%E6%8A%BC%E3%81%95%E3%81%88%E3%82%8B%E9%87%8D%E7%82%B9%E5%AD%A6%E7%BF%92-%E6%95%B0%E5%AD%A61A2B-%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%AD%A6-%E9%9D%92%E6%9C%A8-%E4%BA%AE%E4%BA%8C/dp/4887422261]]』([[東京出版>https://ts-webstore.net/?pid=120229676]]) --月刊『大学への数学』に連載した“弾き語りの数学”“講義/数1A2B”を再編集・加筆したもの。 --この本について、師は「10月以降にだらだらと読むことを想定している」とおっしゃている。 --Amazonの著者フォローではなぜか「青木憲二」となっている。