薬袋善郎 の変更点

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薬袋善郎(みない よしろう)は、予備校講師、実業家。薬袋塾代表。メープルファーム出版部主宰。

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*経歴 [#e0cb8dfc]
//-1954年12月生まれ。
-武蔵中学校・高等学校卒業。
-1980年、東京大学法学部卒業。
-元 駿台予備学校英語科講師(1982 - 1999年度)。
-元 代々木ゼミナール英語科講師(1999 - 2005年度)。
-元 日本教育フォーラム・プレカレッジコース講師(1999 - 2006年度)。
-薬袋塾代表。
*授業 [#z2ec8b63]

*授業 [#z2ec8b63]
-伊藤和夫師のやり方とは一見異なってるようにもみえる、英文の文法的な分析の仕方(本人はFrame of Reference:フレイム・オブ・リファレンス:F.o.R.:判断枠組みとよんでいた)による授業を展開していた。
--異なるというより、伊藤先生の持っていた要素を肥大化させ、英文の一字一句を過度に「意識化」して、教授法の「幼稚化」を行なった。(入不二、1997)((入不二基義(1997).「[[二つの頂点―『英文解釈教室』と『ビジュアル英文解釈』―>http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/879.html]]」, 『現代英語教育』34(2)1997年5月号, pp.12-17, 1997-05, 研究社.))
--異なるというより、伊藤先生の持っていた要素を肥大化させ、英文の一字一句を過度に「意識化」して、教授法の「幼稚化」を行なった。(入不二、1997)((入不二基義(1997).「
--Frame of Referenceの概要は師が大学受験生だったときに考えており、伊藤師の構文主義とは直接の関係はない。
--ぱっとみそのようにみえるだけであり、本質的には異なっているわけではない。

-英文を誤魔化すことなく徹底的に理詰めで読んで行く授業であるため、最初のうちの師の授業の進度はF.o.Rの導入もあり、非常に遅く、1時間で数文進むのが精一杯なほどであり、その後も非常にゆったりとした進度であった。

*担当授業 [#d64db69a]

**通期 [#a7813a9b]
-英語構文演習B
--昼間部私立文系
--?コース 1991年度

-英語構文演習C

**講習 [#k9ebca99]

***春期講習 [#o2bd6ff4]
-英語構文への招待 1991,1992年度
--薬袋師が初めてもった個人の単科講座。

***夏期講習 [#gd803cf2]
-英語構文のエッセンス 1991,1993年度
-英語構文のオリエンテーション 1995年度

***冬期講習 [#bae948b6]
-英語構文の完成 1991,1992年度
***直前講習 [#r47c8f7e]

***直前講習 [#r47c8f7e]
-直前・英文法最終チェック 1991年度
-英語ファイナル・アタックII 1991年度

**高校生クラス [#u3d973d9]
-英語構文演習B

**特設単科講座 [#h9326bfc]
-逆転の英語/逆転の英語 PART II
--当時「逆転負けの英語」と揶揄されました(笑)(本人Twitterより)

*人物 [#m1f5bf27]
-英語学科でも英文科でもなく法学部出身。
--そのためか、いまだに英語の「素人」を自称している。
#br
-駿台の最初の2年間は伊藤和夫師の助手をしていた。
-伊藤和夫師の助手時代、普段は3号館の向かいの研究社ビルにあった広い英語科研究室で仕事をしていて、伊藤師に電話で呼ばれると、[[アカデミー校]]の上の階にあった伊藤師個人の研究室に行って指示を受けた。(薬袋善郎師Twitterより)

-駿台時代は、初学者、中級者には非常に人気があったが、英語の得意な学生からの人気はいまいちだった。

-駿台講師時代は週に2~3日出講していた。
--お茶の水校以外にも大宮校、横浜校、八王子校に出講していた。

-駿台時代は次期主任候補と言われていた。

-新人の頃、昼間部私立文系コース(当時の最下位クラス)で「英語構文演習B」を教えるにあたって
、プリント出しまくってF.o.R.教えてましたね(笑)翌年あたりから、プリント禁止になっちゃった。それでも校舎長を拝み倒して、最小限のプリントは黙認してもらった。そしたら、今度はプリント出したら、その原稿を各校舎長は英語科に届けることになった。それで最後はほとんどプリント出せなくなった。でも、よくしたもので、そのうち駿台文庫から『英語構文のオリエンテーション』を出せたので、生徒諸君にはそれを買ってもらって、なんとか「英語構文B」でF.o.R.を教えてました。

-通常授業においては、主に中級クラスの「英語構文演習」を担当していた。
-高校生クラスも数多く担当していた。
-また、季節講習でもオリジナル講座を担当するようになり、締め切りを連発するなど好評を博していた。

-初級者や英語が不得意な生徒に英文の読み方を一から指導することに持ち味を発揮した。
--このような授業であったため、2学期にに入るとある程度実力がつき、師の授業を自主的に「卒業」する受講生が後を絶たなかったが、師のおかげで英文をキチンと正確に読めるようになったという生徒は非常に多い。

-駿台時代末期には、TIMEやNEWSWEEKなどの時事英語をF.o.R.で読み解く(その上で受験対策もする)講座を開講していた。


#br
-代々木ゼミナール移籍後も、F.o.R.を用いた初級者向けのクラスや駿台時代に取り組んでいたTIMEやNEWSWEEKなどを素材にした講座をサテライン(衛星授業)で担当していた
--が、パラグラフリーディング全盛期であり、「英語を一文一文和訳していたのでは試験時間内に英文を読み切ることはできない」などという論理が幅を利かせ、師の授業はいまいち振るわなかった。

-代ゼミ移籍後はなぜか急激に人気が凋落した。
#br
-本人は伊藤師の本を自著で推薦したりもしており、決して伊藤師(ひいては駿台英語科)のやり方が気に食わなかったりしたわけではなかったらしい。

-社会人の英語学習者向けの入門書もある。受験生の英文解釈入門本としても適しているので、興味のある者は手に取ってみると良い。

-『速読英単語』(Z会出版)の出版より先に同様のコンセプトの単語集を企画していた(本人談)。
-自分で決めた単語集をやり終えると、判子を押していただけた(印可証明)。

-見た目はかなり上品で優しげなおじさんで、人当たりもよい。
-妻は化学科の[[滝澤佐衣子]]師。
-独特な書面・活字の著書多数。
-たい焼きは「浪花家総本店」より「わかば」。
--旧四谷校の近隣にある有名な行列店である。
-高2になる前の春休みに「品詞と働きと活用の相互関係」を悟り、高2の1学期で英語が得意教科になったので、夏休みに再度『和文英訳の修行』の暗唱用例文に自主的に取り組んだ。今度は「組み立て方」がわかっているので、短いフレーズごとにばらして暗記した。楽に暗記できて、忘れなかった ヤッター!(X(旧Twitter)より)

-近年、『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』(研究社、2021年)(通称「黄リー教」)のヒットで英語界隈で再ブレイクを果たした。

-2023年11月30日をもってX(旧Twitter)を引退なさった。
--が、時々ポストなさっている。
**Frame of Reference [#a2da3e0f]

**Frame of Reference [#a2da3e0f]
-Frame of Referenceは決して変わった奇矯な読み方ではない。幕末以来連綿と受け継がれてきたParsingを私なりに、やりやすく改良したもので、起源をたどれば、現在いろいろ言われている英語学習法よりずっと古くからおこなわれてきたものなのです。
--frame of reference(判断枠組み)は辞書にも載ってる「社会科学の基本用語」です。この概念が「私の体系」の性格にピッタリだったから、そう呼んだら、当時の駿台の校舎長がF.o.R.って名前をつけて、いつの間にか固有名詞みたいになっちゃっただけ。(ご本人Twitterより)
-F.o.Rとは動詞に従属する文構造と句と節の内外に対する動詞の働きに注目して一文一文意識的に構文を取って行く読解法であり、これを無意識に実行できるようになることで、F.o.Rを意識することなくスムーズに英語を読み進めるようにする、という方法論である。特殊な理論ではなく、普通の構文読解と本質的には変わらない。むしろ本質を浮き彫りにする方法論である。
-Frame of Referenceは伊藤和夫先生の「構文主義」の「進化系」あるいは「亜種」だとして捉えられることもあるが、薬袋師が大学受験生だったときに既に概要を考えていた。
--当時、回りの同級生があまりにも品詞・働き・活用のことを知らないので「僕は英語の参考書を書く」って言ったら、鼻白んでいた。
-「薬袋のやり方は『英文解釈教室』の進化系だ」などと言われたら伊藤先生は激怒されると思います(「劣化版だ」なら怒らないでしょうが)。私のやり方と伊藤先生のやり方は、進化とか劣化とかではなく、そもそも出発点もルートも違うのです。
--F.o.R.は「Parsingの1つの方式(=Parsingをやりやすくするために随所に独自の工夫をこらしたもの)」で、Parsing自体は明治以前、幕末の英学黎明期から存在して行われていたものですから、F.o.R.は明治以前の英学黎明期にルーツがあると言われれば、その通りですが、1977年の『英文解釈教室』、さらにその前身の1964年『新・英文解釈体系』とはまったく何の関係もありません。
-F.o.Rについては、師の著書を通じて習得することができる。

*著書 [#v39ecddd]
-『英語構文のオリエンテーション』(薬袋善郎 著 駿台文庫、1995年12月)

-『英語リーディングの秘密』(薬袋善郎 著 研究社出版、1996年10月10日)
--『高校英語研究』誌の連載の単行本化。
-『英語リーディングの真実』(薬袋善郎 著 研究社出版、1997年8月10日)
-『英語リーディングの探究』(薬袋善郎 著 研究社、2010年8月23日)
-『英語リーディングの奥義』(薬袋善郎 著 研究社、2019年4月19日)

-『基本からわかる 英語リーディング教本』(薬袋善郎 著 研究社出版、2000年4月25日)
--『英語構文のオリエンテーション』の改訂版。
--通称、青リー教。
-『ゼロからわかる 英語ベーシック教本』(薬袋善郎 著 研究社、2006年3月13日)
--『ベー教』は品詞から説き起こしていますが基本的に社会人向けの本なので、最初歩のことは省いています。本当に中学に戻って、中1の内容から全部履修したい方は『黄色リー教』をやってください。(Twitterより)
-『基本から鍛える 英語リーディング教本 ドリル』(薬袋善郎 著 研究社、2014年4月22日)
-『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』(薬袋善郎 著 研究社、2021年11月22日)
--通称、黄リー教。
--師は『英語リーディング教本』の前提レベルを下げたもので最終的な到達レベルは同等としている。
-『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本 実践演習』(薬袋善郎 著 研究社、2023年6月20日)

-『TIMEを読むための10のステップ』(研究社出版)
-『TOEICテスト スーパートレーニング 基礎文法編』(研究社出版)
-『思考力をみがく 英文精読講義』(薬袋善郎 著 研究社、2002年11月25日)
-『学校で教えてくれない英文法』(薬袋善郎 著 研究社、2003年7月25日)
-『かならず覚えられる 薬袋式 英単語暗記法』(薬袋善郎 著 研究社、2004年11月24日)

-『名文で養う英語精読力』(研究社出版)

-『英語で読む!日本の歴史を決めた公文書』 (東京書籍)
-『「本当」の基本を理解する 英語リーディングパズル』(東京書籍)



-『ミル『自由論』原書精読への序説』 (研究社出版)

-『君の運命を変える 入試英文 速読王伝説(研究社バーチャル予備校シリーズ)』(共著 研究社出版)
--絶版でプレミアムが付いている。

-『江川泰一郎 英文法の基礎』(江川泰一郎 著/薬袋善郎 解説 研究社、2014年3月26日)



-『英語構文のエッセンス』(メープルファーム出版部)
-『英語構文のエッセンスStage1、2、3』(メープルファーム出版部)

-『大学入試制覇ハイパーレクチャー 英語構文の徹底講義』(日本ビクター)
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