鈴木海太 のバックアップ(No.7)


甲斐基文(かい もとふみ)は、駿台予備学校英語科講師。大学教授と兼任しているため、駿台では本名ではなく「鈴木海太」という別名義で出講。

経歴 Edit

  • 4月9日生まれ。
  • 兵庫県立芦屋高等学校卒業。
  • 1986年、上智大学文学部フランス文学科卒業。
  • 1988年、日本国文部省給費奨学生としてフランスに留学。
  • 1989年、パリ第3大学Matrise 習得(Lettres modernes : option linguistique)(=日本の修士号に相当)。
  • 1990年、東京外国語大学大学院外国語学研究科ロマンス系言語専攻フランス語コース修了(文学修士)。
  • 1990年、東京外国語大学非常勤講師
  • 1994年:甲南女子大学文学部フランス文学科専任講師
  • 2000年、パリ第III大学D.E.A. 習得(Sciences du Langage)(=日本の博士号に相当)。
  • 2007年、甲南女子大学文学部フランス文学科教授。
  • 2009年9月、東京薬科大学生命科学部教授(言語科学研究室)。
  • 2013年4月、東京家政大学人文学科英語コミュニケーション学部教授。
  • 駿台予備学校講師(1987 - 年度)。

授業 Edit

  • 構文・読解系の授業を主に担当し、駿台らしいしっかりした構文主義と、流暢な発音によるハイテンションな説明で、授業をうけた生徒からは厚く支持されている。
    • 講習でも構文・長文系の授業を持つと共に、早慶大関連講座のテキスト作成に関わり授業も担当している。
    • 早口なためたまにに聞き取れないことがあるが、その分テンポがよく、大変わかりやすい授業を展開する。発音の美しさはピカイチ。
    • 非常にハイテンションであり、かつて授業中に勢い余って鼻血を出して、最前列の生徒の机にぶちまけてしまったことがある。(本人談)
  • 授業の始め方、終わり方にルーティンがある。
    • 授業開始時と終了時には深々と礼をする。
    • 授業の始めに軽い雑談や講師室での話題、自分の毛髪ネタで笑いをとってから授業にはいる。教室の雰囲気を暖めた上で授業をしようという師なりのテクニックのようだ。流石ベテランである。
      • その昔、講習でシャツの色と同じ色に髪の毛を染めていて、そのために毛髪が減ったと言っている。
    • 余談だが、授業終了時に「ここでチャイムがなる」と師が言うと本当に1秒の狂いもなくチャイムがなる。驚きである。(「これがプロということです。」)
  • 割と医学に詳しい。(医学部にいったOBと話をしていることがある。)
  • 師自ら「代講のプロ」を称する程、代講を担当することが多い
    • 師が通常授業を持たない藤沢校で代講した際は、受付にいた人がみな師のことを知らず、校舎に入った時に不思議な目で見られたらしい
    • なお、普段の授業ではスベってたギャグも藤沢校では受けが良かったとのこと
  • 授業中、あらゆるところに「伏線」を張ることが多い。
    • 授業の最初に決まって行う雑談の中に、その日の授業の要になるワード等を織り交ぜることがある。
    • 伏線を回収する時には、「おじさんもちゃんと考えて話をしてるんですよ〜」と言う。
  • 多分野に於いて知識が豊富なため、専門的な内容を取り扱った文章であるが故に文を日本語訳しただけでは理解しにくい部分があったとしても、わかりやすく解説してくださる(時折、師の体験談が交ざることもある)
  • 最後の授業では本気の応援歌を歌ってくれる。

担当授業 Edit

 お茶の水校1号館,2号館),池袋校,立川校に出講。

通期

  • 英語構文S(池袋校ーLA)
  • 英語構文HA(1号館ーLQ)
  • 英文読解S(1号館-LJ,LK,LL)
  • 高3ハイレベル英語総合(2号館/月,立川校/土)

春期講習

  • スーパー英語総合(池袋)
  • 早慶上智大英語(お茶の水、池袋)

夏期講習

  • 英語構文特講(発展)(お茶の水)
  • 早大英語(お茶の水、池袋)
  • 慶大英語(お茶の水、池袋)

冬期講習

  • 英語長文読解特講(お茶の水、池袋)
  • 早大英語(お茶の水、池袋)
  • 慶大英語(お茶の水、池袋)

直前講習

直前Ⅰ期
  • 早大プレ英語(お茶の水)
  • 慶大プレ英語(お茶の水)
直前Ⅱ期

出講なし

人物 Edit

大学教授と兼任しているため、駿台では本名ではなく「鈴木海太」という別名義で出講。

  • 大学教授と兼任している。
    • フランス語・ロマンス語の文法が専門。
  • 研究テーマ 
    • フランス語のモダリティー
    • ロマンス諸語におけるモダリティ
  • 所属学会
    • 日本フランス語学会
    • 日本フランス語フランス文学会
    • 日本言語学会
    • 日本ロマンス語学会
  • 大学教授と兼任のため、出講コマ数も多くはなく、パンフレットに顔写真も載せていないまさに謎の講師である。
  • 知る人ぞ知るベテラン講師かつ隠れた名講師であり、学生からの人気は高い。
    • 2014年度夏期、冬期講習、2015年度夏期講習では予約段階で受講希望者が殺到したために、お茶の水校では講座が増設されている。
    • 同じく大学との兼業の久山道彦秋本吉徳よりも受講チャンスが少ない隠れた名講師である。
    • ベテラン講師として、駿台教育研究所が実施している高校教師対象の教育セミナーを担当し、東京以外にも仙台、浜松、名古屋、福岡など地方校でもセミナーを実施している。
  • フランス語以外のロマンス語ではイタリア語やスペイン語に造詣が深いそうで、大学ではイタリア語やスペイン語も教えた経験があるという。フランス語、英語、イタリア語 、スペイン語は自由自在に操ることができる。英語はアメリカ人に、フランス語はフランス人に、ネイティブと間違われることがあるらしい。パリ大大学院留学中は4つのヨーロッパ語を操る謎のアジア人と呼ばれていたとのこと。またドイツ語にも挑戦中らしい。
    • 大島保彦曰く、彼のフランス語は本物だということである。
    • 東京の田園調布生まれで兵庫の芦屋育ちということで、日本語に関しても共通語と関西弁を両方喋れるバイリンガルだと自称している。
    • 大学教授なだけあって、授業中に持ち出す雑談の中にはかなり専門的な内容も多い。師が毛髪ネタを振るのも「笑った後は脳が活性化して記憶力が向上する」という研究結果に基づいてやっているそうである。ただ半分くらいは滑っている
    • 駿台には本名と別名義で出講しているが、自身のゼミでのエピソードなどを話すこともあり、大学教授であることを完全に隠しているわけではない。
    • 本務校だけでなく、東京外国語大学、東京家政大学、甲南大学、青山学院大学等で非常勤講師も勤めていた。
       
  • 院生時代から駿台で教えている。
    • 駿台では、入不二基義師、霜栄師と同期。(ご本人Xより)
    • 2016年度で駿台講師歴30年目のベテランである。
    • 「わたくしは24歳から教えているので、皆様の想像よりは若いんですけど(アピール)(笑)。」(ご本人Xより)
    • 大学専任講師との兼務をする以前は、通期で特設単科のオリジナル講座を開講していた。
    • かつて「チョイス」を、お茶の水の早慶文系スーパー、池袋校で担当していた。奥井師が体調を崩した際、3号館のチョイスの代講をしたこともある。
    • 2016年度に駒橋師が過労のためダウンした際も様々な校舎に出向いて代講を担当した。
    • 神戸校開校の年度に一年だけ出講していた。
      • 化学科の北山一師と一緒だった。
         
  • 駿台予備学校大阪校で浪人。
    • 古文科の関谷浩師に教わっていた。
    • 関谷師の夏期講習で古文に開眼した。『古文解釈の方法』の改訂版が出た時、「君はまだまだ勉強が足らないから読みなさい」と言って関谷師ご本人から手渡された。(ご本人Xより)
  • 非常に社交的で人当たりも良いため、講師や職員問わずとても良い関係を築いている。
    • 教科を越えて他の講師と非常に仲が良い。出講していない校舎でも色々な講師と談笑している師が目撃されるという。師を嫌う講師の話は聞かない。
    • 師とコバトシはともに「はみ出し者」なのでコバトシと親しいと語った事がある。実際講師室で師がコバトシと談笑している場面を見た生徒もいる。
    • 大島師とも仲が良く、英文読解Sのとある例文で、「毛髪ネタにした方が生徒たちに分かりやすいから入れ替えよう」と提案したところ悉く却下された。と話していた。
    • 勝田師とは大学生からの仲でフランス語の授業のときに同じ教室にいて、勝田師からフランス語で話しかけられたらしい。
    • 講師の雑談や教務の連絡事項などに師の名前が挙げられる際、彼の名前は基本的に(本名の)「甲斐」または「海太」と言われている。
    • もっとも、他講師からは尊敬され重鎮扱いされているが本人はまだ若手のつもりらしい。
  • 阪神淡路大震災で被災した。実家は全壊したが、寝ていた本人は無傷だった。
  • バレーボールの日本協会公認審判員でもあり、 ワールドカップや世界選手権の際にラインジャッジを務めたこともある。Vリーグのラインジャッジをすること多数で、よくTVに映っていたらしい。
  • 最近は控えめとのことだが、いつも派手な原色のYシャツを着てくるので、学生の間では「色当てクイズ」が恒例となる。
    • それを一年間記録し続けた生徒がいたらしい。
  • 女子学生からは海太をもじってカイタンと呼ばれているらしい。
  • 「昔千葉校に行ってた頃はですね、当時は103系でしたからね…」と仰っていたことがあるので、おそらく鉄道ファンだと思われる。
  • 社交ダンスが趣味で、パートナーは奥さん。
  • あまり大声で話せないことを話すときはとっさにマイクをオフにする。
  • 講師の口調や身振りをよく真似する
    • その真似が自然過ぎることがあり、すぐには生徒が気付かないことがある

発言集 Edit

  • 「はいここんところ、アンダーラインチェックぅ!!」
  • 「こういう読み方した人、あかんで?あかんで?」
  • 「つまりここのところは、もう手遅れだっていう意味ですよね?あれ?なんで私の頭見てるんですか?」
  • 「今流行りの受験サプリー!!なんてありますけど、頭で分かる授業!!だなんて私の方が上に決まってますよねー、こっちは頭が光る授業!!ですからね〜」

著書 Edit

  • 『過去を表す動詞形式-英仏比較文法の試み-』(1998)
    出版社: 平成7・8・9年度科学研究費補助金(一般研究C)研究成果報告書
  • 『フランス語を考える フランス語の諸問題Ⅱ』(共同執筆)(論文「モダリティを表す副詞」)(1998)
    出版社: 三修社
    ISBN: 978-4-384-05403-3 C3
  • 『フランス語を探る フランス語の諸問題Ⅲ』(共同執筆)(論文「モダリティを表す副詞」)(2005)
    出版社: 三修社
    ISBN: 978-4-384-41034-1 C3
  • 『フランス語をとらえる フランス語学の諸問題Ⅳ』(共同執筆)(2013)
    ISBN:978-4-384-04533-8 C3080
  • 『MöBIUS』(メビウス)(2008)
    出版社: 第三書房
    ISBN: 978-4-8086-2160-5
  • 『C'est gagné!』(セ・ガニエ)(2014)
    出版社: 第三書房
    ISBN: 978-4-8086-2196-4
  • 『MöBIUS+』(メビウス・プリュス)(2016)
    出版社: 第三書房
    ISBN: 978-4-8086-2055-4

論文 Edit

  • 言語記号の恣意性をめぐって ふらんぼー /15, 3 1988
  • PEUT-ETREの疑問文中の生起について ふらんぼー /17, 89 1990
  • Some observations on the choice of verbal mood in French: factivity and assertivity ふらんぼー /19, 11 1992
  • 過去を表す動詞形式-英仏比較文法の試み-(その3)(共著) 甲南女子大学研究紀要 /31, 133 1995
  • Some observations on modals: "must", "should" vs. "devoir" ヨーロッパ文学研究 第19号 pp.1-12/, 1996
  • 過去を表す動詞形式-英仏比較文法の試み-(その4)(共著) 甲南女子大学研究紀要 /32, 55 1996
  • フランス語教授法についての覚書き-ある発音教授の試み- ヨーロッパ文学研究 /20, 23 1996
  • 過去を表す動詞形式-(英仏比較文法の試み)(その5)(共著) 甲南女子大学研究紀要 /33, 15 1997
  • "As though" in Danielle Steel 甲南女子大学研究紀要 第35号 pp.45-53/, 1999
  • Notes sur les "modaux" en francais et en anglais ヨーロッパ文学研究 第22号 pp.1-10/, 1999
  • 日本語の「分裂文」についての一考察:対照言語学の視点から ヨーロッパ文学研究 /23, 1-16 2000
  • 認識的モダリティを表す副詞 : 仏日対照言語学の視点から(その1) 甲南女子大学研究紀要 /37, 17-30 2001
  • 認識的モダリティを表す副詞 : 仏日対照言語学の視点から(その2) ヨーロッパ文学研究 /24, 19-31 2001
  • 仏文法と英文法の橋わたし(1)-文法用語の齟齬(その1) ヨーロッパ文学研究 /24, 1-18 2001
  • 仏文法と英文法の橋わたし(2)-文法用語の齟齬(その2):分詞をめぐって ヨーロッパ文学研究 Vol.25, pp.1-16/, 2002

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