大岡俊明 のバックアップ(No.3)
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- 大岡俊明 へ行く。
- 1 (2022-03-06 (日) 02:41:43)
- 2 (2022-03-19 (土) 11:12:19)
- 3 (2023-02-23 (木) 05:18:28)
- 4 (2023-02-23 (木) 13:22:03)
- 5 (2023-03-12 (日) 02:31:59)
- 6 (2023-07-19 (水) 12:06:00)
- 7 (2023-08-10 (木) 05:23:20)
- 8 (2023-10-27 (金) 17:39:36)
- 9 (2023-10-28 (土) 11:50:22)
- 10 (2024-07-03 (水) 15:38:28)
- 11 (2025-01-18 (土) 09:39:09)
- 12 (2025-01-18 (土) 22:43:53)
大岡俊明(おおおか としあき)は、詩人。元駿台予備学校世界史科講師。
経歴 
- 開成高等学校卒業。
- 東京大学文学部東洋史学科(アフリカ史専攻)卒業。
授業 
- 長身・長髪・白髪にヘアバンドという特徴的な出で立ちで、右手を頬にあてながら話す独特の講義スタイル。
- 黒板には世界地図を掛けて、持参した何とかサファリという名前の折りたたみ椅子に腰かけて授業をする。
- とにかく世界の歴史の諸相を驚異的な構成力と読書量で話して話して話しまくる。
- 板書もあまりせず膨大な知識をどかどか出して生徒を圧倒していく感じ。
- 声は聴きやすく、板書はほとんどなく淡々と話す。
- 読書量がすごく世界史に関する知識は凄まじく、文献を多く紹介する。
- 講義に際しては世界史に関する膨大な量の書物を紹介し、 受験生を世界史の深遠な世界へ誘った。
その片鱗はかつて執筆していた青本にも示されていた。 - 理系のセンター対策の授業でもその知識を惜しみなく披露していた。文献の紹介が多く、知的で楽しい授業。
- 講義に際しては世界史に関する膨大な量の書物を紹介し、 受験生を世界史の深遠な世界へ誘った。
- 50分授業の半ばで「ハーフタイム」といって休憩を入れてくれた。時間は砂時計で計っていた。
- 1990年代までは、夏期講習会・冬期講習会で自作テキストによる 「世界史論述」「東大世界史」を開講しており、大学入試の世界史の授業としては最高レベルの質を誇る授業だった。
- 関西駿台世界史科で、批判魔として知られる中谷臣師も、「(大岡師が東大の青本を作ってらっしゃったことも踏まえて)非常に優秀かつ素晴らしい先生だった」としてこの上ない賞賛を送っておられた。当然、昔大岡師が書いていた東大の青本の解答例や解説も絶賛してらっしゃった。
- 尚、中谷師は今の東大の青本の解答例についてはこれでもか、というくらい批判する。
- 関西駿台世界史科で、批判魔として知られる中谷臣師も、「(大岡師が東大の青本を作ってらっしゃったことも踏まえて)非常に優秀かつ素晴らしい先生だった」としてこの上ない賞賛を送っておられた。当然、昔大岡師が書いていた東大の青本の解答例や解説も絶賛してらっしゃった。
- 質問対応もよくて本当にやさしい講師。
- クールな感じなので冷たい感じかと思いきや、質問対応はとても丁寧。
- 師のお気に召せば3号館の生徒でも質問できるとかできないとか…。勇気ある者はチャレンジしてみては?
- エミールの授業では師の制作したすべての東大実戦の過去問と東大の過去問40年分を配布し、添削してくださる。
担当授業 
現在では後進に道を譲りつつあり、講師晩年は、エミールや津田沼校の高卒授業に絞って受け持っている。- 高3高卒生相手にはもう、講習をしておらず、引退されたと考える方が自然である。
- ただし、東大進学塾エミールでは高3クラスを受け持っている。
- なお、毎週水曜日に津田沼校で東大文系・一橋大クラスの高卒生を対象に通期授業を行っている。
- 例年、夏期講習会・冬期講習会では自作テキストによる「世界史論述」の単科講座を数種類担当していたが、2006年以降の夏期講習では共通テキストによる「東大世界史」のみの担当となっており、年齢のせいか第一線を退きつつある印象がある。
- 1990年代までは、夏期講習会・冬期講習会で自作テキストによる「世界史論述」「東大世界史」を開講していた。
人物 
- 往年の駿台における名物講師の一人。
- 著作がないため、一般的な知名度は代々木ゼミナールの山村良橘先生に劣ったが、東大の青本や夏期講習「世界史テーマ別整理」で校外生にも知られ、東大受験生を中心に絶大な人気を誇った。
- 東大の青本を1980年から2008年まで執筆していた。
- 現在では批判されることも多い東大青本の世界史だが、師が執筆していた頃は批判はほとんど聞かれなかった。
- 残念ながら『東大入試詳解シリーズ』は、青本の過去の師の解答・解説は収録されておらず、全くの別物である。
- 一橋大学の青本も担当していた(〜1995年)。
- 長年にわたって東大受験生の多い駿台予備学校で東大クラスを担当してきたため、 現在、第一線で活躍する学者・歴史学者の中には彼の指導を受けた者が多い。
- 2001年度に3号館の東大文系スーパー出講を辞めてからも、8号館の京大文系スーパーや池袋校には出講していた。
- 当時は人気はなかったらしい。
- 長身・長髪・白髪にヘアバンド(本人曰くヘッドバンド)という特徴的な出で立ちをしている。
- バンダナ姿が特徴的で、右手を頬にあてながら話す独特の講義スタイルは、数多くの生徒を魅了した。
- 「なんとかサファリ」という名前の椅子に座って授業をする。
- 物理科の山本義隆師、古文科の秋本吉徳師とともに、かつてはパンフレットにも写真が掲載されず多くが謎に包まれていた。
- 現在では、エミールと高卒のパンフレットには掲載されている。
- 中学のときに大きなストックブックにをヨーロッパの美しい切手をグラフィン紙のポケットに整然と収めて集めていた。
- 中学・高校では文藝部に所属していた。
- 高校時代、生徒会新聞の編集・発行の責任者だった。
- 若い頃は南アフリカ共和国のアパルトヘイト解放運動に関わっていた。
- アフリカ民族会議(ANC)の指導者とも接触したことがあるらしい。
- 東京大学学生文化指導会で受験指導をやっていた。
- 同会が講師を務めていた千代田予備校に出講していたかは不明。
- 日本史の安藤達朗師の影響からか、『大学への世界史の要点』(研文書院)の大久間慶四郎の正体が大岡師で、同書も師の著作ではないかという説があったが、別人である。
- かつて、五十嵐久仁平著『チャート式 新総括 世界史』(数研出版)が、師のタネ本、あるいは師がゴーストライターではないかと言われていた。
- 著作はないが、1970年代に20代にして『思想』にアフリカ研究論が掲載されたり、平凡社の百科事典のアフリカ史の項を執筆したりしていた。
- 大岡俊明(1970).「アジア・アフリカか,ユーラフリカか--アフリカ史に対する世界史の視角と視野をめぐって」, 思想 (556), pp.39-53, 1970-10, 岩波書店.
- 2019年度のパンフレットには、掲載がない。
- 引退後、開成の文藝部の先輩・後輩らと同人誌活動を始め、現代詩の作品を発表し続けた。山之口貘を敬愛する詩人であった。
- 「大学に入ったら是非ともしてほしいことがあります。
とにかく歩いてください。歩くことは考えることです。」
師は、この言葉を言った後、「お疲れ様。がんばってください。」と早口に言って、そそくさと教壇を降りた。(1980年度最終講)