石川正明 のバックアップ(No.2)


石川正明(いしかわ まさあき、1949年 - )は、駿台予備学校化学科講師
詳細は「駿台大阪校wiki_EX:石川正明」を参照のこと。

経歴 Edit

  • 1949年、滋賀県大津市生まれ。
  • 1968年、滋賀県立膳所高等学校普通科卒業。
    • 生徒会長を務めた。
  • 1968年、京都大学工学部工業化学科入学。
  • 京都大学工学部工業化学科卒業。
  • 1980年、京都大学大学院工学研究科博士課程(高分子化学専攻)修了。
    • 博士論文「価数の異なる対イオンを含む高分子電解質溶液の物理化学的研究」(1980-03-24)
    • 工学博士(京都大学、1979年度)。

授業 Edit

担当授業 Edit

1980年代半ばは関東地区にも出講され、1990年代後半から2000年代前半になると、関東地区にも季節講習のみ(夏期・冬期)で生講義で出講されていた。2021年現在は年齢もあり、東海・西日本の校舎のみに出講されており、関東地区では映像講座で配信されている(生講義は皆無)。

通期 Edit

講習 Edit

≪春期講習

≪夏期講習

≪冬期講習

≪直前講習

特設単科講座 Edit

駿台サテネット21 Edit

  • 楽しくしっかり学ぶ化学の授業 - 2018年度
  • 原点からの化学講義? 2019 - 年度
    • 上記の講座名称変更。
    • 同内容だが、新たに「スタート編」が追加された。
  • 化学の計算
  • 無機化学
  • 有機化学

人物 Edit

  • 駿台化学科の象徴である。
    • 関東の生徒にもよく知られている。
    • かつて、関東での知名度がまだ低かった頃は、『必修化学』や『有機化学演習』で有名な石川峻師とよく混同されていた
  • 化学講師としては、大学の教養課程にまで踏み込んだ理論的説明を受験指導に取り入れた第一人者である。
  • 有機化学では高校の教科書の様な説明ではなく、電子を使った本質的ないわゆる「有機電子論」を説明に用いる。
  • 影響をうけた講師(俗に言う''石川チルドレン‘')が複数いる。
    • 関東では元駿台講師である鎌田真彰師、井龍秀徳師、坂田薫師など。関西にも複数いる。
    • ただし、師の方法は、基本的に大学では普通に勉強することが中心なので、師と同じ方法で教えるからと言って師に同調しているとは限らない(この点は微積物理の故坂間勇師や山本義隆師と共通する)。
  • 関西では、長年に渡って河合塾の大西正浩先生と人気を二分している。
     
  • 高卒生用の「化学S」、夏期講習の「化学特講Ⅰ(計算問題)」、冬期講習の「有機化学特講」などのテキスト作成者。
    • 現在の駿台化学科のテキストが分厚いのは師の影響である。
  • 師作成の通期の関西教材は、関東では1998年度にお茶の水校京大理系スーパーのみに導入されていたが、3号館の東大理系スーパーの学生がそのテキストの噂を聞きつけ、要望が多数あったために三國均師らがしぶしぶ了承し、1999年度より導入されたとされる。[未確定情報につき情報募集中]
  • 師を有名たらしめた『理系の化学』は、元々、校内生用の副読本で、関東ではお茶の水校に近い丸善お茶の水店でのみ市販されていた。
    • 1985年にようやく市販されるようになった。*1
       
  • かつては、市谷校舎の医系コース、高校生クラス(1983年度市谷校舎出講が確認されている*2)や、8号館時代の京大理系スーパーにレギュラー出講されていた時期もある(三國均師参照)。駿台大阪校wikiの季節講習のみ出講していたという記述は誤り。
  • かつては、季節講習で関東地区に出講し、「化学特講Ⅰ(計算問題)」、「化学特講Ⅲ(有機化学)」、「化学特講Ⅲ(有機化学の完全征服)」を担当。
    中でも「化学特講Ⅰ(計算問題)」は必ず締め切りになっていた。
  • 2000~2005年度頃には、三國師を引き継ぎ『東大化学』も担当していた(後任は鎌田真彰師)。
  • 現在は、基本的に関東には出講しないが、オンデマンド授業で師の授業に触れることが出来る。
    また、秋の京大突破レクチャーでは2号館に出講されるので、関東でも生授業も受講できるチャンスがある。
    • しかし、時間制約のあるオンデマンドや突破レクチャーでは師の良さが最大限発揮されないという声もある。
  • 2019年お茶の水校での突破レクチャーでは20分ほど延長して京大化学の対策法を熱弁された(プリントも13枚配布)。御年70歳とは思えない体力と熱意である。
  • 夏期と冬期には、教員セミナーのためにお茶の水校自体には頻繁にいらしている。また、オンデマンドのための収録でお茶の水校に来校されている。
    お目にかかるチャンスはあるかもしれない。
  • 名古屋校には開設当初から出講している。
  • 広島校にも開校当初は出講されていた。
  • 現在は、京都校、京都南校、大阪校、名古屋校に出講している。
     
  • 井龍師曰く、「石川先生って講習期間中は朝昼晩連続で授業やってたらしいんだよ。それって1日の半分以上、いや人生の半分は教壇に立ってるってことじゃね?俺には真似できんなー」
  • ある年の直前講習では、(関西では考えられない)数名の受講生しかおらず、その数少ない受講生を見た師は、ふてくされるどころか「おまえたちは俺の(本当の)教え子だ!!」と逆に感激なさったらしい。
    • 受講生に高校化学に比べて重い内容を教授しているのは、師として十分に自覚されている表れだろう。

【参考論文】

  • 石川正明(2017)「駿台予備学校とともに歩んで(百周年記念号)」, 駿台教育研究所編『駿台教育フォーラム』 (31), pp.125-135, 2017-08, 駿河台学園駿台予備学校.

著作 Edit

  • 『大学入試 理系の化学 第2版(駿台受験叢書)』(上)(下)(駿台文庫、1985年7月)
    • 元々は校内生用副読本。
    • 1985年に市販された(本当の初版は不明)。
    • 副読本時代の情報求む。
  • 『新 理系の化学 <四訂版>』上・下(駿台文庫
  • 『大学入試 理系の化学問題100選(駿台受験叢書)』(駿台文庫、1987年1月)
  • 『新 理系の化学問題100選 <新装版>』(駿台文庫
  • 『記述・論述問題の完全対策』(駿台文庫
  • 『原点からの化学シリーズ』(駿台文庫
    • 元々は「駿台レクチャー叢書」。
    • 『原点からの~』と言っているが、現象の解明や教科書に載っている「結果」が生じる理由等と化学の基本原理(=込み入った内容)を理解するものであり、決して高校化学を基礎から学ぶものではない。高校化学の知識が盤石でないと理解は難しい。
    • 大学の教養、さらには専門でも使える内容の書籍である。
  • 『大学1・2年生のための すぐわかる有機化学』(東京図書、2009年4月)




*1 『無名校から私の東大合格作戦’86』(エール出版社、1985年)
*2 『私の大学合格予備校作戦』(エール出版社、1985年)