阿部恵伯 のバックアップ(No.1)


阿部恵伯

阿部恵伯(あべ しげのり)は、駿台予備学校地理科講師。3号館,市谷校舎,大宮校,横浜校,津田沼校,柏校に出講。

経歴 Edit Edit

  • 1960年、東京都生まれ。
  • 開成高等学校卒業。
  • 東京大学卒業。
  • 大学院博士課程在籍時より駿台に出講。

授業 Edit Edit

  • 通期授業では最初の1時間を使って新聞の記事を用いた“時事的な話”と、それに関連した地理的事項を融合させた講義を行う。
    • 時事的事項の紹介だけでなく、問題を解く際の姿勢や指標操作を身につけるのも目的としていらっしゃる。
    • 尚、師が持つのは大抵高卒生・高3生の通期授業であるため、時事的な話は前期の途中までとなる。
    • 地理演習(記述・論述対策)を担当する場合は、年間を通して新聞記事の紹介をする。ただし、後期の途中からは手短に扱われるようになる。
    • その際に師の日本の政治に対する懸念や主張も聞ける。
    • その際にプリントを配布し、空欄箇所やその他関連知識について、ヒントや背景を解説した上で生徒を当てて回答を求める(ただしこれは前期の途中までであるので余計な心配はいらない)。難しい事は聞かれないが、万が一分からなくてもその場で調べても良いし、間違えたとしても親切なフォローが入る。ただし珍回答を述べてしまうと淡々と突っ込まれクラスに笑いが広がる(師のアイデンティティ的に恥を晒すような事態にはならないのでこれまた余計な心配はいらない)。
    • ただの時事問題のように見えるが、「人口」など、センターにも出題される系統地理に関わる内容であったりするので、聞き流してはいけない。
    • 現役と高卒で扱う時事問題が異なる。講師室で扱われなかった時事問題に関するプリントをもらうことが出来るが、空欄補充部分などは自分で一通り調べて来てからでないと対応していただけない。
  • 主に後半の50分間でテキストの内容が扱われる。
  • 時事問題に十分割き、またテキスト内の各項目について体系的、論理的、相互関連的な理解を求めるため進みはかなり遅め。
    • 口頭で大事なことをおっしゃることがかなり多いので、積極的にメモを取ると、論理的で相互関連的な理解ができる。
  • 知識の丸暗記はある程度の即効性については認めているものの、成績が頭打ちになると考えていらっしゃるようだ。
  • 「既知の現象から知らない現象の理由を類推する」スタイルをとり、高等学校の一般的な知識偏重の地理講義とは一線を画したような授業展開をなさる。
    • 故に師の論述解答は真似しやすく、地理的思考力を高めるには最もおすすめである。
    • 問の本質を外さない、極めて明快な解答を提示される。
  • 年間で系統地理のみを扱う。地誌分野をしっかりやりたい人は講習や宇野師の映像講座を取ろう。
    • 例年、後期の最終講2コマで全ての国の地誌を猛スピードで駆け巡るということをしていた。2018年度以降なし。
    • 系統地理を縦の糸とすれば地誌は横の糸であるように、同じものを視点を変えて捉えてるだけなので、系統地理(特に自然地理)の徹底理解を図るべきという師の考えによるものだろう。
    • 夏までに自然地理を徹底理解することを授業中度々強調する。
  • 説明時間の確保のため、講義にプリントを用いて板書の時間を減らすことがある。
  • 師曰く地理学とは「地表に於ける空間的差異、地域性の認識及び理解の学問」
    • 同じ地理科なので当然と言えば当然だが、井上宏昭師の「位置の科学、比較の学問」という言い方とほとんど被っている。
  • 対応は丁寧だが、基本的には文科省認定の教科書を予習で通読し、更に授業で説明された理論について一通り咀嚼した上で理解仕切れない部分についてのみ質問を受け付けている。
    • 授業同様紳士的に対応してくれるので、質問を恐れる必要はない。
    • 論述の添削など非常に快く丁寧にやってくださる。かなり丁寧に見てくれるので、20分休みや昼休みなど時間がある時に行くといい。
  • マイクがよくハウリングするため、マイク無しで授業を行うこともしばしば。明瞭な口調なので聞き取れないことはないが、一応前の席で受講する方が良い。
  • 東大地理、地理論述のテキスト作成を担当。
  • 節目における自分への戒めとして、前期・後期の最初と最後の授業、そして季節講習ではネクタイを着用するのが師の“こだわり”である。
  • しばしば配布したプリントの枚数が足りず、後方に座る生徒は授業終了後に講師室に取りに行くことになる。
  • 師の板書の字が薄く、あまり大きくないため、大人数での授業の際はできるだけ前に座ることを勧めたい。

担当授業 Edit Edit

人物 Edit Edit

  • 千葉県在住。
  • 地理科の重鎮。
    • 長年、東大地理を担当していらっしゃる。
    • 2020年度までエミールの地理も担当していた。
    • 専門は都市経済地理学とのこと。
    • 師の論文が入試に使われたこともあるとのこと。専門分野では有名なんだとか。
    • かつては「地理論述演習」という特設単科を担当していた。
    • 宇野師をはじめ他の地理科講師が、授業中度々尊敬の念を示される。
  • 母校の開成高校でも長年にわたり教壇に立ち,そちらでも高い評価を受けている。
    • かつては浦和高校でも教えていた。
  • 愛称「あべちゃん」
  • 教室に入ってくるとき「は~い、じゃあ始めましょうか!」と毎回同じ口調で言う。心が沈んでいるときに聞くと元気が湧いてくるという声も。この声を密かに録音する生徒さえいた。
    • 市谷校舎では、同じ日に毒舌キッカーとクラス全員を指名する英語講師の授業の後に師の授業があるため、地理選択者はタイミング良く元気付けられる。
  • 一見、お堅いようにも見えるが実はかなり人間味のあるお方で質問に行くようになると名前を覚えて下さって色々と気にかけてもらえる。駿台講師の中でトップクラスの人格者で人として尊敬できるようなお方である。
  • 余り表情を変えず淡々と喋るが、冗談好きな一面も持ち合わせ時折秀逸なギャグをかます。
    • 「え、このクラスには前期の初めにはたくさんの人がいましたが、もうこんなになってしまいましたか...。」(市谷校舎で後期に出席率が1/3以下になったあるとき)
    • 「市谷の校舎から降りて最初の目印は、えぇっと、なんとも言い難いお店ですね...。(市谷校舎の坂下にある自衛隊グッズ店のこと)」
    • 師のご子息はエミールで齋藤英之師の講義を受けているそう。
  • 「え、こちら、がぁ」「え、なにか〜」など、特徴的な定型表現の組み合わせにより師の語りは構成されている。これが眠気を誘う原因だという声もあるが、その丁寧すぎる語り口が逆に面白くなりハマっていく者も多く、一部ではカルト的な人気を誇る。
    • 助詞をやたら強調する。慣れてくるとクセになる。
    • 名詞を「これ」「こちら」と受ける話し方は、日本国憲法を彷彿とさせる。
  • 2017年のあるクラスの授業には、師の魅力に取り憑かれた生徒の誘いもあり、地理選択ではない生徒が師の授業に潜るという珍事が起きた。
  • 大学時代は、演劇をやっていたらしい。
  • 芸能人の名前など、固有名詞はなるべく伏せるというのが師のこだわりである。理由は不明。
    • 「最近は、なんと言うか、35億とか言う芸人さんが流行っているようですが、世界の男性の人口はもっとありますよ」
  • 指が長い。
  • テスト演習の時間指定が異常に細かい。秒単位で刻んでくる。
  • その知識は果てしない。地図帳にも載っていない地名や統計の数値、独立した年代、ほとんど全ての統計ランキングとその数値、全ての世界遺産、などを完璧に記憶している。「歩く地図帳」「歩くデータブック」などと呼ばれている。マジですごい。
  • 壁掛けの世界地図の破れ目に指し棒が刺さり抜けなくなったことがある。
  • 壁掛けの世界地図の表裏の向きに厳しい。
  • 東大添削の採点も厳しく、師が採点担当の回はトップでもかなり点数が伸び悩む。
  • 体調不良のため、2019年度の冬期講習に出講できず、他の講師による代講となった。阿部信者の落胆は大きい。

著書 Edit Edit

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地理記述論述問題集 (駿台受験シリーズ)