谷藤祐 のバックアップ(No.1)


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25 Feb 2021 - 29 Mar 2023

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谷藤祐
Last-modified: Thu, 25 Feb 2021 03:08:28 JST (11h)

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谷藤祐(たに とうゆう)は、元駿台予備学校物理科講師

経歴 Edit Edit

  • 1930年or1931年、金沢生まれ。
  • 石川師範学校*1附属国民学校特別科学学級*2卒業*3。
  • 金沢大学理学部卒業。
    • 指導教官は田地隆夫*4。
  • 2006年、永眠。

授業 Edit Edit

  • 板書中心の授業で、山本義隆師に近い感じである。
  • 淡々と板書する授業で、授業中、学生はノート取りに終始していた。
  • 当時の物理科講師坂間勇師、山本義隆師、常盤雪夫師、師啓二師など)と同様微積分を多用していた。

担当授業 Edit Edit

 主にお茶の水校の早慶理系スーパー、難関国公立理系、市谷校舎の下位クラス、新宿校に出講していた。

  • 物理SⅠ
    • お茶の水1号館・早慶大理系スーパー A組・B組 1992年度
      • SⅡは吉灘好師担当。
  • 池袋の駿優予備学校にも出講していた(Y教材担当2コマ。X教材3コマは坂間勇師が担当)。
    • 後任は猿渡周一郎先生。
  • 2000年頃、引退した模様。

人物 Edit Edit

  • 石川師範学校附属国民学校特別科学学級で英独仏露を叩き込まれ、語学に堪能であった。
  • 金沢大学理学部で流体力学を専攻していたとの情報がある。
    • 戦後、物理を独学で学んだとの記載があるが大学に入るまでの話であるようだ。
  • しかし谷藤祐師執筆の『大学入試 必修物理問題演習』という書籍、その「本書の利用指針」の項に、師が物理を学ぶ学生に求める姿勢が綴られている。その文章をここに引用することで人物紹介の代わりとしたいと思う。少し長くなってしまうが、これを読むことにより谷藤祐という人物の厳しさ、ひいては人柄の一端をうかがうことができる…かもしれない。必修物理問題演習が普通の高校生の手には余ると思われるほどの難易度を誇ることを考えると、高校生はもとより大学生にとっても含蓄のある言葉であろう。
    • 「読者はノートと鉛筆を用意しなければならない。単に目でページを追うだけでは読んだことにはならない。自分の手で計算し、本書の解説と比べ、初めてそのページを読み始めたことになる。繰り返し計算しなければならない。」
    • 「しかし、解説に述べられている計算を繰り返すだけで満足してはならない。解説とは違った考え方、解き方は無いのか、別の座標系をとればどうなるのか、等を許される時間内で可能な限りの様々な面から検討すべきである。昔から、”どんな愚問もあらゆる角度から検討すれば最大の利益をもたらす最良の問題になる”といわれている。本書を生かすか殺すかは、本書が読者の手に渡ってしまえば読者の責任である。」
    • 「解説は、性格上、冗長な説明や式を含んでいる。ある読者にとっては有益な説明も別の読者にとっては不必要かもしれない。そこで、本書の解説を参考にして各問ごとに、不必要な部分は省いて、自分用の解説を自分の力でノートに書くことをすすめておきたい。つまり、自分用のノートを自分の手で作り上げるのである。この作業に耐えたとき、難しそうに思えた物理も読者のものとなろう。」 
  • 『必修物理問題演習』には角運動量保存則が成り立つが、面積速度は一定にならない問題がある。

【参考文献】

  • 山本義隆(2009).『追悼文 坂間勇先生 谷藤祐先生を偲ぶ (追悼-坂間 勇先生-)』, 駿台教育フォーラム (26), pp.77-79, 2009-07, 駿河台学園駿台予備学校.

著作Edit Edit

学習参考書 Edit Edit

論文Edit Edit

  • 谷藤祐(1959).『5 原子核における重心運動の分離について I』, 「素粒子論研究」19巻1号, pp.55-66, 1959, 基礎物理学研究所・日本物理学会.
  • 『電子-その理論の僥倖と困難-』(駿台フォーラム 第2号)