清水雅博
清水雅博(しみず まさひろ)は、駿台予備学校公民科講師。東進ハイスクール・東進衛星予備校 公民科講師。
経歴 
授業 
知識量が尋常でないほど多く、延々と話し続けることができる。
師の授業は入試とは関連しないマニアックな話題に時間を費やされる。授業の醍醐味はここにあり。時事ネタ、政治の裏話、マスコミ批判などが主である。
テキストに盛り込まれていないような最新時事についても解説される。延長がしばしばある。補講を沢山組む。
ある年の講習では毎日1時間以上延長した。それでもテキストは終わらなかった。
また、終講が近づくと手書きのプリントを大量に配る。そのプリントは授業の濃さには到底及ばない。
大宮校で後期末に3時間補講を組み、2時間延長した。お茶の水校では驚きの8時間補講を行った。
ある年の通期では、テキストの半分も終わらなかった。
授業は板書メイン。字やレイアウトはそこまで整っていないが、きちんとノートを取れば重要事項のまとまったいいノートができあがる。
率直に言って,板書の字は読みにくい。
口頭説明は大抵その後に板書されるが、時折それだけで済ませてしまうこともあるので注意。
例え話によく自身を用いる。「たとえば清水がね、シロネコヤマトっていう宅急便事業をやりたいとします」
早稲田大学と師の母校の中央大学法学部の出題傾向を特に強調して教えてくださる。
重要な時事問題は繰り返しおっしゃる。通期の授業で3週続けて同じネタを取り上げていた。また、講習でも4日のうち3日、同じことを喋っていた。
大学の法学部の授業の内容もたまに仰る。
講義でやらない分野は「これ読んでくれればいいので」と言って,手書きのプリントや自著のコピーを配布する。
講義はプロパガンダの場であり「詳しくは私の本に書いてるんで…」「私のYouTubeを見てくれればいいので…」はもはや常套句。
入試には出るはずのない話題に時間を費やすので、はっきり言って「マニア向け」。政経オタクの評価は高いが、その他の受講生には不必要であるため,切る者が少なくない。
担当授業

お茶の水校(2号館,3号館),大宮校,横浜校,あざみ野校,仙台校に出講。
通期
政経(政治)(横浜校、あざみ野校)
共通テスト倫理、政治・経済(政経分野) (3号館、横浜校)
共通テスト政経(2号館)
共通テスト現代社会(大宮校)
春期講習
【必修】政経分野(理論&時事)(お茶の水校)
夏期講習
夏の共通テスト現代社会(大宮校、横浜校)
夏の共通テスト倫政α(お茶の水校、横浜校、あざみ野校)
政経パワーアップ演習(お茶の水校)
冬期講習
センター公民(倫政・政経・現社)-国際政治・経済-(お茶の水校)
冬のセンター現代社会(大宮校)
政経時事問題対策(お茶の水校、大宮校)
政経パワーアップ演習(お茶の水校)
直前講習
直前Ⅰ期
政経FA-正誤問題攻略-(お茶の水校、横浜校)
倫理、政治・経済FA(お茶の水校)
直前Ⅱ期
私大プレ政経-予想問題-(お茶の水校)
人物 
- 大学在学中は白鴻会に所属。
- 大学院在学中から代々木ゼミナール政治・経済講師。
- 大学院中退後はSONYの法務部への就職が決まっていたが、それを蹴って予備校講師への道を進んだそう。
- YouTuber。
- YouTube清水政経塾チャンネル&;を2020年7月開設。
政経分野において人気・実力とも他の講師の追随を許さず、長年にわたりトップの座を維持しているベテラン講師。
- 駿台出講初期の頃は節税対策で、東進「清水雅博」駿台「土田輝」と別名義を使って出講していた。
- そのため東進講師のイメージの方が強い。
- 講師の自家用車通勤は禁じられているが,師は特例として容認されている。
- 他教科の講師から妬まれているらしい。
政治ウラ話や入試には出ないマニアックな話にかなりの時間を割き、幅広く並外れた情報量を持つ授業は「清水ワールド」の信者、政経オタクからは熱烈な支持を受けている。
自他共に認める「時事問題のカリスマ」。毎年学研から刊行される「最新時事」は政経受験者のバイブルである。
ただどんな授業でも最新の時事ネタまで師の話したいことを話すので、テキストは終わらない。
生徒アンケートの評価は極めて高く,過去15年以上,満足度トップを維持しているらしい。
多くの人気参考書を出していることで校外生にも有名。
- 東進の『政経ハンドブック』については出版社によると「政経受験生のなんと8割が愛用する」←誇大広告。
- 学研の『きめる!シリーズ』は、なぜか新課程版から降ろされた(降りた?)。
かつてフジテレビ「島田紳助のヘキサゴン」の準レギュラーだったため受験生でなくても知っている人は多いのではないだろうか。
報道番組の出演オファーはたまにあるらしいが、授業が入っているため、断ってしまうそうだ。
ニュース時事能力検定の設立にも関わる。
高収入、ブランド志向であると専ら評判である。
ベンツのSクラスに乗っている姿を目撃されたり、ロレックス社製高級時計を身につけて授業を行ったり。
柄物のシャツをいつも着ており、柄のない服を着ているのを見たことがない。ちなみにシャツイン。
『政経ハンドブック』など、著書の印税だけでサラリーマンの平均年収の2倍を超えるのだそう。
政治姿勢としては左寄りで、そうした趣旨の発言を授業中に口にする。
当然のように安倍首相批判が多い。リニアモーターカーの技術を無償でアメリカに提供すると言い出したことに関しては「あの人もしかしてアメリカのスパイなんじゃないか」と今まで費やした労力とお金を無視するような発言を盛大に批判した。
防衛費と軍事費を混同している稲田朋美の答弁を聞いた師は、「この人、入試受けたら、落ちますからね。皆は間違えないようにしてください。」と言っていた。
ただ2018年の改正税制大綱は評価をしている。
テキストや過去問、参考書の批判も多い。
「駿台わかってないのかな…」
「赤本書いた人落ちますよ。」
「青いのも間違って書いてありましたけど…」
「よく参考書間違えて書いてありますけど…」
「政治学わかってないですね」
(東進の過去問解説に於いて)「この回答だと…」
質問対応なども非常に良い。政経の勉強法がわからない人には一から教えてくれる。
論述を提出すると丁寧に見てもらえる。
全体像と方向性を示し、入れた方がいい要素についてコメントする。模範解答を示しながら、学生の答案を訂正する。
早稲田と中央の法学部に関しては、その年出そうな論述テーマを教えてくれる。
サインと握手もして頂ける。
サインには学生の名前も書いて頂ける。
清水師が担当する冬期講習「政経時事問題対策」は政経選択者の多くが受講する超人気講座。全国から申込みが殺到した事もある。
ただし、延長は当たり前で4日間とも1時間以上の延長は覚悟すべし。
2019年度の大宮校では1コマ目→60分2コマ目→60分3コマ目→120分というセルフハイグレード授業が行われた。
また、授業時間が2時間近くになる場合があるため、トイレに行くことを勧めておく。
全テーマには触れないが、選挙、社会保障、国際経済をメインに授業が展開された。
2号館で用務の方と仲良さげに会話していることがある。
官僚やジャーナリストの知り合いが多く、世間で公になっていないことまで話したりすることもある。
自ら会社を経営している。
総理大臣の支持率急降下の話は、鉄板ネタとなっている。
時効制度の話をするときは、松本清張の「時効」を例に出す。
話の間にあるぼやきは面白い。
筆圧が濃く、授業が終わると折れたチョークがそこら中に転がっている。
ある校舎のある曜日には、吉田隆弘師の後に師の授業があり、黒板がすごいことになっていた。用務の方もお手上げ状態であった。
このときの黒板の様子は「天の川」と形容された。
「僕の政経ハンドブックには書いてありますけど…」はもはや口癖。しっかりと宣伝にもなっている。
師の板書と参考書に書いであることが同じことも実際多い。
参考書を持っている場合は復習しやすい。持っていなければ聞き流せばよい。
2018年度は、休職中の大野貴広師に替わり仙台校に出講していた。
2020年から大宮校の通期の政経(政治)の出講はなくなったようだ。
後任は吉田和真師。
大宮校の通期で共通テスト現代社会を担当している。
共通テストへの批判もおっしゃるが、よく研究されている。
2020年春期講習と夏期講習では、共通テストの傾向と対策を話されていて参考になった。共通テストの問題演習講座を担当していなかったのが残念。
2020年11月17日「朝日新聞」朝刊に師の記事が掲載された。アメリカ大統領選挙に関連する記事だが,自身のyoutube「清水政経塾」をちゃっかり宣伝しているあたりがいかにも師らしい。
YouTube清水政経塾チャンネル

2020年7月に開設された。
受験生向けに共通テスト対策シリーズの動画がアップされている。時事ニュース解説や政治・経済の素朴な疑問を解説する動画、参考書の効率的な使い方が説明された動画が公開されている。
動画の中でも「コロナ禍で頑張る受験生を応援したい」とおっしゃる。新型コロナの影響で休校(休講)があるなかありがたい。
上述にもあるが、柄物のシャツをいつも着ている。
受験生向けの動画にはコメントができるようになっている。
関西の駿台生や駿台以外の受験生、OBOGなども視聴していることが分かる。
師以外にもYouTubeで活動している駿台講師は、茂木誠師など数名が存在する。
師を含め駿台にはほかにもチャンネルや参考書を宣伝(というか紹介)している講師もいるが、皆強制的に金を払わせようとしているわけではないので、適当に聞き流すか学習の参考にするかは自己判断すればよい。
著書

『現代社会の最新時事』(学研)
2017年度版から縦書きになったうえ、大きさもコンパクトになった。ページ数も減っており、従来よりも図表や解説が大幅に簡素化された。
2018年より出ていない。
文体が堅い。駿台文庫から出てもいいレベルの堅さである。
『政経ハンドブック』(東進ブックス/ナガセ)
代々木ゼミナールの蔭山克秀先生の著作が出る以前の政経受験者のバイブル。
初学者向きではない。
情報量の多さでは右に出る者はないが、説明が薄い。他の講義系参考書を使い、それからこの本をやると良いだろう。
授業の復習、知識整理にピッタリ。
文体が堅い。駿台文庫から出てもいいレベルの堅さである。
恐らく次は2021年に出版される。
『政経問題集』(東進ブックス)
『センター倫理、政経一問一答 【完全版】2nd edition』(東進ブックス)
センターのみ倫政を選択する生徒にはややオーバーワーク気味か
「センター現代社会一問一答【完全版】2nd edition」(東進ブックス)
「政治経済一問一答【完全版】2nd edition」(東進ブックス)
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