新・英文法頻出問題演習
Last-modified: Thu, 29 Feb 2024 11:27:40 JST (205d)
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概要
- かつては、『基本英文700選』『英語構文詳解』とともに「伊藤和夫の三種の神器」と呼ばれていた。
- 今でも本書を取り敢えず手に取る駿台生は多い。入学時の三冊無料キャンペーン対象でもあるので、悩んだら本書にして損はない。
- 2001年にPART Ⅰの文法篇とPART Ⅱの熟語篇の分冊版が刊行された。
- 1972年(初版)、1979年(増補改訂版)、1991年(新版)、2001年1月17日(新装版,分冊版)。
- 「新・英頻」併用 英文法問題集 1992年1月10日
特徴
- 通称、“英頻”または“文頻”。
- 当初は、“文標”(英文法標準問題精講)と対比的に“文頻”と呼ばれていたが、次第に、“英頻”の方が主流となっていった。
- なお、“英頻”は本書が元祖であり、アチラは“桐原の英頻”である。
- 刊行当初は、当時、英文法問題集の双璧と言われていた、原仙作著『英文法標準問題精講』(旺文社、1966年)、森一郎著『試験にでる英文法』(青春出版社、1971年)の二冊に次ぐ存在であった。*2
- 1980年代初頭から中頃にかけては、英文法問題集人気No.1であった。
- 哲学者・千葉雅也氏も「ボロボロになるまでやった」 と語っている。
- 声優の浅野真澄も使っていた。(一騎当千GGR第11回放送)
- その後は、
本書のパクリ本と言われる上垣暁雄編著『英語頻出問題総演習』(桐原書店、1985年)が学校採用を中心にシェアを広げた。
- 現在におけるネクステ、アプグレ、ヴィンテージ、
タケオ科ULTIMATEなど、いわゆる“英頻型演習書”(ネクステ系)の元祖である。- 当時はコンピュータがまだ身近ではない時分に、伊藤師がカードを用い入試問題を地道に採集、その分類・整理を経て作られた。
- 伊藤氏は公称三百万部を売った『英頻』に絶対の自信を持っていたようで、「次の改訂の時、僕が『英頻』の文法編に手を入れたいと言ったら、ボケた証拠だ。編集部でやめさせてくれ」と、冗談混じりに話していたそうです。(原文ママ)*4
逆に言うと、熟語篇には手を入れる余地があったということであろうか。
- 暗記では無く一から発展させると、前書きには書いてあるが、そんなことは全くない。
- 久山道彦師が特に勧めている。
- さらに大島保彦師によると「ランダム型のものもやらねばいけない」とのこと。
- 勿論、伊藤師は本書の先のことも考えており、ランダム型の『「新・英頻」併用 英文法問題集』もある。
- 大島師の冬期講座「英語アウトプット200+α」はそのための存在とも言える。
- かつて、仲本浩喜師の『大学入試攻略 英文法TOP100』(駿台文庫)が、駿台文庫の本で初めて本書を(瞬間的に)抜くほどの売り上げを記録したことで、講習会で師のオリジナル講座が設置されることになった。(仲本師ツイッターより)
PART Ⅰ 文法篇
- 文法をストレートかつコンパクトにまとめてあるので、基本的な文法事項を理解した後の仕上げの段階で使うと、一通りの文法知識が確認、整理できる。
- 解説が少ないので、受験勉強の初期の段階では使えない。
- 知識確認にはよいが、入試の文法問題の演習書としては素直過ぎる。
- 前述のように、伊藤師は公称三百万部を売った『英頻』に絶対の自信を持っていて、「次の改訂の時、僕が『英頻』の文法編に手を入れたいと言ったら、ボケた証拠だ。編集部でやめさせてくれ」と、冗談混じりに話していた。
PART Ⅱ 熟語篇
- 問題形式になっているため頭に入りやすい。
- 熟語が同じパターンで分類され、系統的に並んでいる。
- 前置詞に関する勘が養える。
- 前置詞はアルファベット順、前置詞以外も系統的に並んでいるので、前後の問題から答えがわかってしまう。
- 解説には役立つことが書いてある。
- 数が少ないのが難点で、早慶上智レベルの入試には対応できない。
「新・英頻」併用 英文法問題集
- 上記よりレベルの高い問題がランダムに並んでいる。
- レベル1〜4の四段階構成。
- レベル4が解けるようになると文法問題で不安はないとのこと。
- 巻末にアセスメント・マップがあり、誤答番号を塗り潰すとどの分野が弱いかわかるようになっている。
- 本編に比してなぜかマイナーな存在であるが、久山道彦師推薦である。